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The International 2018 観戦ガイド

The International 2018 観戦ガイド

来たる2018年8月20日より6日間、カナダはバンクーバーのロジャーズ・アリーナにてThe International 2018(TI8)が開催されます。The International はDota 2における一番大きな大会であり、その賞金総額は執筆時点(7月31日)で$2200万を超えています。この記事ではDota 2のプロシーンを観戦したことがない方でもThe International 2018を存分に楽しんでいただけるよう紹介していきます。

The InternationalとはDota 2の開発元であるValveが主催するDota 2最大規模、賞金だけで言えば世界最大規模の大会であり、Dota 2がβバージョンである2010年から開催されています。The Internationalはe-Sportsがe-Sportsになる上で大きな役割を果たした大会であり、世界中のDota 2プレイヤーが1年間楽しみに待ち望んでいる大会でもあります。初めてのThe Internationalに関してはValve自身がドキュメンタリー風にまとめたFree to Play という動画があるので、日本語字幕と併せてお楽しみください。

 

 

さて、The International 2018には、Dota Pro Circuit と呼ばれる1年を通したポイントランキングシステムの上位8チームと、オープン予選から始まる長い予選を勝ち抜いた10チームの計18チームが招待され、その中でグループステージを勝ち抜いた16チームがメインイベントと呼ばれるThe International 2018本選に出場できます。そこではDota 2の中で最高の試合が繰り広げられ、全てのプレイヤーが憧れる舞台でもあります。公式としては英語(twitch ,youtube)とロシア語を始めとする各種言語で配信が行われ、日本語も有志による配信が行われています。また、英語媒体にはなってしまいますがliquipediaにも詳しく情報が載せられているので活用してください。またThe International 2018の賞金は$160万をベースとして(この時点で2億円相当!)、期間中に売り出されるアイテムの販売額の1/4が積み立てられるシステムとなっております。Dota 2 Prize Pool Trackerで詳しい推移を観察できます。

 

 オープン予選

既に終了してしまいましたが、オープン予選が2018年6月14日から4日間に渡り6の地域で2回ずつ開催されていました。誰でも出場可能な予選となっており、TIへの夢が始まる場所となっています。1回負けたら終わりのトーナメントを勝ち抜いた猛者達が次の地域予選に駒を進めています。

 地域予選

こちらも既に終了してしまいましたが、2018年6月18日から8日間に渡り6の地域において、その地域で好成績を収めていたチームとオープン予選の勝者がグループステージへの出場権を求めて争いました。この予選に関してはどたきちにまとめられているので興味のある方はそちらもご覧ください。

 グループステージ

The International 2018は2018年8月20日より開催されますが、その直前の8月15日から4日間に渡りグループステージが開催されます。Dota Pro Circuitの上位8チームと地域予選を抜けてきた10チームの計18チームが9チームずつ2つのグループに分かれてBo2(Best of 2、2戦のみ)のラウンドロビン(いわゆるリーグ戦)を行います。各グループにおける上位4チームがメインイベントのアッパーブラケットに、中位4チームがローワーブラケットに進出し、下位1チームが敗退となります。グループステージはメインイベントに向けて各チームがどのくらい仕上がっているのかがわかる場所であり、筆者はグループステージを見て応援するチームを決めていたりします。

 メインイベント

グループステージから1日を置いて、メインイベントが開催されます。8チームによるダブルイリミネーショントーナメントとなっており、ローワーブラケットの1戦目がBo1(Best of 1、1本先取)、グランドファイナルがBo5(Best of 5、3本先取)、その他の試合がBo3(Best of 3、2本先取)となっています。下図はThe International 2017のトーナメント表ですが、今年も同様の構成になると思います。

このトーナメントの勝者がTI8の覇者となり、名誉と栄光を手にするのです!

 

参加チーム

 

ここから、グループステージに出場する各チームについて説明していきます。

最初に紹介するのは、Dota Pro Circuitを戦い抜き直接招待を獲得した8チームです。今年のDota Pro Circuitがどのようなものだったかについては、次の動画をご覧ください。

 

 

Virtus.pro

 2位と3000ポイント以上の差をつけDota Pro Circuitを1位で終えた優勝候補筆頭のチームです。チーム自体の完成度がとても高く、戦略の幅も広いです。

1.Roman “RAMZES666” Kushnarev

2.Vladimir “No[o]ne” Minenko

3.Pavel “9pasha” Khvastunov

4.Vladimir “RodjER” Nikogosyan

5.Alexey “Solo” Berezin

C.Arystyle

 

Team Liquid

 

前回大会であるThe International 2017の優勝チームであり、その強さはとどまる所を知りません。優勝時のメンバーのまま今年も突き進み、Dota Pro Circuitを2位で終えました。世界最高峰のプレイヤーであるMiracle-の活躍にも注目です。

1.Lasse “MATUMBAMAN” Urpalainen

2.Amer “Miracle-” Al-Barkawi

3.Ivan Borislavov “MinD_ContRoL” Ivanov

4.Maroun “GH” Merhej

5.Kuro “KuroKy” Salehi Takhasomi

C.Heen

PSG.LGD

Dota Pro Circuitを3位で終えた、中国のチームです。中国はDPCポイントだけで4チームも出場を決めているんですが、その中でも頭一つ抜けた成績を残しています。パリサンジェルマンとのパートナーシップを組んだ事でも有名で、AmeとSomnus丶Mとの2コアを得意としています。

1.Wang “Ame” Chunyu

2.Lu “Somnus丶M” Yao

3.Yang “Chalice” Shenyi

4.Xu “fy” Linsen

5.Yap “xNova” Jian Wei

C.QQQ

 

Team Secret

Dota Pro Circuitを4位で抜けてきました。MidOneのプレイヤースキルは目を見張る物がありますが、それだけに頼らずキャプテンであるPuppeyが思い描くゲームプランをAce, Fata, YaozOrの面々が持ち前の高い技術を使って繰り広げ、勝利をもぎ取っていくチームです。

1.Marcus “Ace” Hoelgaard

2.Yeil “MidOne”Nai Zheng

3.Adrian “Fata” Trinks

4.Yazied “YapzOr” Jaradat

5.Clement “Puppey” Icanov

C.SunBhie

 

Mineski

Dota Pro Circuitを5位で終了しました。Moonの安定したmidをベースとしたiceiceiceの変態的なofflaneとMushiの献身的なsafelaneで相手を圧倒します。

1.Chai “Mushi” Yee Fung

2.Kam “Moon” Boon  Seng

3.Daryl Koh  “iceiceice” Pei Xiang

4.Anucha “Jabz” Jirawong

5.Michael “ninjaboogie” Ross Jr.

C.71

 

Vici Gaming

 Dota Pro Circuitで6位になった中国のチームです。このチームはファーミングプライオリティがとても綺麗にわかれていて、綺麗な5人でのdotaをします。

1.Zhang “Paparazi灬” Chengjun

2.Zeng “Ori” Jiaoyang

3.Ren “eLeVeN” Yangwei

4.Zhang “LaNm” Zhicheng

5.Lu “Fenrir” Chao

C.Mikasa

 

Newbee

Dota Pro Circuitを7位で追えました。The International 2017の準優勝チームであり、雪辱に燃えています。中でもScccのプレイヤースキルは世界最高峰であり、活躍が楽しみです。

1.Xu “Moogy” Han

2.Song “Sccc” Chun

3.Damien “kpii” Chok

4.Hu “Kaka” Liangzhi

5.Zeng “Faith” Hongda

C.SanSheng

VGJ.Thunder

Dota Pro Circuitの8位に、9位のOpTic Gamingと135ポイント差でギリギリ滑り込みました。目覚ましい成果はないながらも着実に結果を残しており、TI8でも活躍が期待されます。

1.Liu “Sylar” Jiajun

2.Liu “Freeze” Chang

3.Zhou “Yang” Haiyang

4.Pan “Fade” Yi

5.Leong “ddc” Fat-meng

C.rOtk

 

 

 

以上が、Dota Pro Circuit Pointによる直接招待を獲得したチームです。そして、以下がオープン予選から始まる数々の戦いを勝ち抜きTI8の椅子を手にしたチームです。

 

OG

ヨーロッパ予選を1位で突破してきました。TI8の予選直前にflyとs4がEGへ移籍し、どうなることか心配されたOGですが前年大会でOGの大黒柱であったanaがsafelanerとして復帰し、ヨーロッパラダー1位のTopsonをmidに迎え、OGの弱みであった1.Notailがsupportへとポジションを変更し圧倒的な強さを見せて予選を駆け上がってきました。anaのヒーロープールと序中盤におけるマイクロのうまさはそのままにTopsonのpugnaとqw上げinvokerという新たな武器を引っ提げてTI8に臨みます。この二人のプレイヤーパワーがTIという舞台でどれだけ通用するのかが、グループステージでの大きな見所の一つじゃないでしょうか

1.Anathan “ana” Pham

2.Topias “Topson” Taavitsainen

3.Sébastien “7ckngMad” Debs

4.esse “JerAx” Vainikka

5.Johan “N0tail” Sundstein

C.ppasarel

Winstrike Team

以前はFlyToMoonとして活躍していた5人が、チーム名を変え、CIS予選を突破しました。古くからDota 2のプロシーンを見ていた方は聞いた名前も多いのじゃないでしょうか?

1.Airat “Silent” Gaziev

2.Bogdan “Iceberg” Vasilenko

3.Alexey “nongrata”‘ Vasilev

4.Alexander “Nofear” Churochkin

5.Andrey “ALWAYSWANNAFLY” Bondarenko

C.Sh4dowehhh

 

Team Serenity

TI8出場チームの中で恐らく唯一おおきな国際大会への出場経験がなく、一番実力が未知数のチームです。しかし、あの混沌とした中国予選を1位で突破したその実力は確かなはずであり、グループステージでの注目株です。

 

1.Jin “zhizhizhi”‘ Zhiyi

2.Zhang “Zyd”‘ Quanda

3.Zhao “XinQ” Zixing

4.Xiong “Pyw”‘ Jiahan

5.Xiao “XCJ”‘ Chaojian

C.Sh4dowehhh

 

Invictus Gaming

BoBoKaやXxs、Qと聞けば、1年前の夏を思い出す人もいるんじゃないでしょうか。彼らが中国予選を2位で突破し、TIの舞台へ戻ってきました。TI5での準優勝チームCDECでも1番手を務めたAgressifを迎え、TI8に乗り込みます。

 

1.Sun “Agressif” Zheng

2.Lin “Xxs” Jing

3.Sun “Srf” Runfa

4.Ye “BoBoKa” Zhibiao

5.Fu “Q” Bin

C.Lpc

C.BurNlng

 

Fnatic

みんな大好きEE様が、今年はAuiと一緒に母国に帰ってきます。今年の1月に加入したUNiVeRsEもだんだんと息があってきて、SEA予選を1位で突破してきました。pizza partyなど盤外でも話題に事欠かないEEsamaですが、今年は何を見せてくれるのでしょうか。

1.Jacky “EternaLEnVy” Mao

2.Abed Azel L

3.Saahil “UNiVeRsE” Arora

4.Djardel Jicko B. “DJ” Mampusti

5.Johan “pieliedie” Åström

C.Aui_2000

TNC Predator

 

SEA地域最強のcarryと名高いRaven擁するTNCは、SEA予選を2位で突破しTI8へと駒を進めます。TI7ではSEA地域で一番の成績を残したTNCですが、今年はどこまでいけるのでしょうか。

1.Marc Polo Luis “Raven” Fausto

  

2.Armel Paul “Armel” Tabios

3.Samson Solomon Enojosa “Sam_H” Hidalgo

4.Timothy John “Tims” Randrup

5.Carlo “Kuku” Palad

VGJ.Storm

VGJ.Thunderの姉妹チームですが、こちらはNAのチームです。何故かフリーだったResolut1onを捕まえて、EGを下しNA予選を1位で突破してきました。

1.Yawar “YawaR” Hassan

2.Roman “Resolut1on” Fominok

3.Jingjun “Sneyking” Wu

4.Arif “MSS” Anwar

5.Avery “SVG” Silverman

C.Clairvoyance

C.illidan

Evil Geniuses

TI8予選直前にs4とFlyを獲得し、北米予選を2位で抜けてきました。人気のあるプレイヤーが集まっており、また、カナダの隣国USAのチームでもあり、台風の目になることは間違いないでしょう。どんな結果を残すのか注目です。

1.Artour “Arteezy” Babaev

2.Syed Sumail “SumaiL” Hassan

3.Gustav “s4” Magnusson

4.Andreas Franck “Cr1t-” Nielsen

5.Tal “Fly” Aizik

 

C.Bulba

OpTic Gamnig

Dota Pro Circuitを9位で終え、ギリギリのところで直接招待を逃したOpTicが、北米予選3位とこれまたギリギリのところで這い上がってきました。TI8ではどれらけのパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。

1.Per Anders Olsson “Pajkatt”  Lille

2.Quinn “CC&C” Callahan

3.Neta “33” Shapira

4.Ludwig “zai” Wåhlberg

5.Peter “ppd” Dager

paiN Gaming

色々と問題になったSA予選でしたが、SG e-sportsを3-2で下しTI8へとやってきましたw33はその力をもう一度世界に知らしめることができるのでしょうか。

1.William “hFn” Medeiros

2.Aliwi “w33” Omar

3.Otávio “Tavo” Gabriel

4.Danylo “Kingrd” Nascimento

5.Heitor “Duster” Pereira

C.MISERY

 

 

Caster

言語がわからなくても見ているだけで楽しいのがゲームの楽しい所ですが、公式配信を見るのもまた楽しいです。様々な演出で視聴者を楽しませてくれます。彼らも簡単に紹介します。

 

青枠がホストと呼ばれ、司会者のような役目を果たす方達です。おそらく今年もReDeYeがメインとなって放送されるんじゃないでしょうか。他にも赤枠はインタビュワーのような事をしていますが、まるでコメディアンのように試合の合間合間を楽しませてくれます。SirActionSlacks氏は先日開催されたdotaまらカップ2018に特別ゲストとして登場しました!(コミュニティ価値は賞金総額20億円以上、『Dotaまらカップ2018 in Tokyo』オフライン決勝で「Scarus」が優勝、特別ゲストとして公式世界大会インタビュアーSirActionSlacks氏が登場)緑枠の方達は時にアナリストとして、時に実況解説として、私達を楽しませてくれます。試合終了直後に行われるPURGEのワンポイント解説コーナーではThanks PURGEのコメントでtwitchチャットが覆いつくされるほどで、とても楽しいです。忘れてはならないのがSKRFFやWEPPASといったゲーム内カメラマンの人達で、彼らのカメラワークにより試合を何倍も楽しむことができます。

 

いかがだったでしょうか。この記事を片手にThe International 2018を観戦してもらえれば、より楽しんでもらえる事と思います。

 

最後に、TIはとても楽しいイベントですが、それをどう楽しむかは皆さん次第だと思います。そこでは、素晴らしい試合が待っています。いつもよりちょっとだけ早起きして試合を観戦したり、SNSやtwitch chatで大いに盛り上がったり、そしてちょっとだけ英語にも触れてみて、思う存分楽しんでもらえたらなと思います。

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