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The International 6出場チーム「OG」- 過去2回のMajor大会を制覇した王者―

The International 6出場チーム「OG」- 過去2回のMajor大会を制覇した王者―

8月上旬から始まるDota2最大の世界大会「The International 6」。その大会に出場するチームはいったいどんなチームなのか?今日から始まるこのチーム紹介シリーズでは、LiquidDotaに掲載されているTI6出場チーム紹介を翻訳して紹介します。

今回紹介するのは、わたくしDeSHoの個人的な好みで「Team OG」です。翻訳元はこちらのページです。
The International 2016 – OG ― www.liquiddota.com
9kMMRプレイヤーMiracle-を擁するOGとはいったいどんなチームなのでしょうか?

来歴

Dota2のプロフェッショナルシーンとは、まるで呼吸をしながら生きる有機体のようだ。この5年間のプロシーンのなかで、Valveはプレイヤーたちがさまざまなメタや必勝法を発見しプロシーンが盛り上がるように修正しながら支えてきた。今年からThe Internationalに次ぐ規模の大会としてMajor大会が開催されているが、それに合わせてRoster Lockというチームメンバー変更を制限するシステムを導入した。このシステムの意図は、チームメンバーを固定することでチームへのファンを増やし応援しやすくすることだ。これにより、Dota2プレイヤーがあてどなく個人のプレイヤー名を追っかけるのではなく、チーム名を年間を通して追いかけ続けるようにしたい。チームメンバーがころころ変わっていると、TI優勝チームやトップレベルのチームだけでなく北アメリカの初心者チームにまで悪影響を与えてしまうから。Dota2のプロシーンでは、このようにRoster Lockを導入しなければならないほどに、チームの再編が頻繁に行われていた。

しかし、全てのチームがころころメンバーを変えるわけではない。

Team OGは当初は(monkey) Business という名前で結成され、周囲からの過大な期待に晒されていた。ファンの多いN0tailとFlyは以前はTeam Secretの設立メンバーとして一緒にプレイしていたが、(monkey) Businessでチームを再結成することとなった。FlyはcompLexityに加入していた際のチームメイトであるMoomMeanderとCr1t-をこの新たなチームに引き入れ、そしてみんなもお馴染みのヨルダンのPubstarであるMiracle-を獲得したのだ。Miracle-はプロシーンでの経験は少なく、Balkan Bearsというチームで冬のある期間でのみ大会参加していただけだった。そんなMiracle-だったが、彼自身チーム活動に興味がないわけではなかったし、トップレベルのチームの多くが彼のことに目をつけ始めていた。The International 5後のチーム再編のとき、EternalEnvyは自身のAsk.fmで、Miracle-にTeam Secretの復活メンバーとして一緒にプレイしないかと連絡を取ったと書いていた。しかし、若きヨルダンのPubstarはその申し出を断り、N0tailが結成する新チームに入ることに決めたのだ。

結成当初は大きな期待が寄せられていた(monkey) Businessだったが、彼らはその期待に見事に応え、The Summit 4のヨーロッパ予選、MLGニューオーリンズ、そしてFrankfurt Majorというタイトルで結果を残した。2015年のWCAやNanyangではLAN決勝戦に行くことができなかったが、彼らはそれを糧に努力をした。Frankfurt Majorを前にチーム名はOGに変わり、順当に結果を残していくかに見えたが、Dota2 Champions LeagueのSeason6での結果が芳しくなく、OGが結果を残せるのはもっと先になると思われてしまっていた。OGが結果を残せないと思われたのには、Team Secretの台頭もあっただろう。MLG New OrleansではOGを下して優勝し、Nanyangの結果を見ればTeam SecretがFrankfurt Majorの優勝であることは誰の目にも明らかだった。しかし、そうはならなかった。Team Secretを決勝戦で下し、Team Secretの優勝を確信していた全世界のDota2プレイヤーに衝撃を与えたのだ。OGの伝説はここから始まったのだ。

Frankfurt Majorが終わってDreamLeague Season4で優勝すると、OGに勝てるチームはどこもいなくなった。しかしながらDota2のプロシーンとは盛者必衰の理であり、TeamSecretのTI5前のLAN大会4連覇という例外を除けば、OGすらもその理から逃れることはできなかった。The DefenseでのLiquidへの敗北に始まり、The Summit 4やMarsTV WinterといったLAN大会では勝ち進めなかった。このような落ち目にもかかわらずShanghai Majorには招待チームとして参加した。MarsTV WinterでのEGへの敗北から27日後のShanghai Major初戦、私たちはOGに対して「Rest(休憩) or Rust(錆びつき)?」と疑問を持たざるを得なくなってしまった。グループステージは1位通過したものの、Fnaticに敗北しベスト8という結果になってしまった。

Dota Pitでは早々に退場し、春のRoster Lockに向けてOGは最終決定をしなくてはならなくなった。その頃のEGやSecretのように新たなメンバーを入れることでチームに新たな風を入れ優勝を目指すのか?それとも、メンバーを変えずにこのまま次のManila MajorとTI6をどうにか持ちこたえるのか? ― 彼らは最終的に、このままのメンバーで持ちこたえることを決めたのだ。

この決定から、事態は好転した。Manila Majorへの直接招待からもわかるように、OGはその後のLAN大会で結果を残し続けた。OGは調子を取り戻し、StarLadder i-Leagueで4位、Epicenterで3位を勝ち取った。DreamLeague season5の決勝でNatus Vincereを負かし、世界中がOGの再来を目の当たりにすることとなった。最強のMiracle-、頭脳のN0tail、そしてチームファイトの完成度。このOGの連勝は、皆に2つ目のMajorタイトル獲得を予見させ、Team Liquidを決勝戦で打ち負かすこととなった。

TI6という舞台では、OGの現在の形というものは最強たりえないように思う。TI6の優勝候補として、OGは再度スランプに陥ってはならないだけでなく、さらなる進化に身を置かなくてはならない。Frankfurtで優勝した後のようなことは、あってはならないのだ。6.88bという新パッチにおけるマップバランスの変更の犠牲となってしまわないようにしなくては。

プレイスタイル

・Miracle-とN0tailという2人の大黒柱がFailしないようにPick/Banをすることに強みがある
 とはいってもMiracle-はめっちゃ強いので、だいたいCounter-Pickされるし敵Supportが序盤から動いてMiracle-を止めに来る。でもそうするとN0tailが育ってるので大丈夫。以前のEGのFearとSumailみたいだね。しかも最近Offlanerはすぐジャングルに逃げるのでN0tailはどんどんフリーファーム。

・FrankfurtMajorからOGは2人の大黒柱のために守備的サポートをピックしてて、Flyは{ww}と{dazzle}、Cr1tは{tusk}と{io}が持ちキャラ。でも最近はRoamingサポートが強いからそっちもピックしてて、OGのSupport陣に対して警戒しなければならないピックが2パターンあってつらい。

・MoonMeanderはRatとかSemi-Carryっぽいことはせず、{slardar}や{bat}、{beast}とかの単体指定キャラか{tide}、{ds}、{void}といった集団戦ヒーローばかり。今のメタだけど、中盤での集団戦にフォーカスを当てていて、序盤から無理にプッシュせずとも中盤で勝ってしまえば簡単に勝てるってのを実行してる。

プレイヤー紹介

1.N0tail
BigDaddyN0tailはすっごくBigになった。彼の新旧のチームメイトに支えられて、かつてのHeroes of Newerth時代のキャリープレイヤーとしての才覚を発揮している。{jugg}とか{dp}とかね。Miracle-と交代してMidに行くこともあるけど、そういう時は{slark}とかみたいな中盤に荒らしまわるヒーローじゃなくて{dk}みたいな強烈なプッシャーだね。あと、今はそこまででもないかもしれないけど、彼が声出しして前向きに取り組む姿勢はOGというチームに必要不可欠だろうね。彼はFrankfurt Majorからいろいろ苦労して、成長して、Manila Majorで開花したんだけど、それはシアトルの舞台に至るほんのプロローグなのかもね。

2.Miracle-
Dota2のプロシーンでは、みんながやってるマッチメイキングで強いプレイヤーが大会でスターとなることはよくある。TI3ではAdmiral Bulldog、TI4ではArteezy、TI5ではSuma1l、そしてTI6ではMiracle-になっちゃうかも。彼自身はシャイで物腰が柔らかいんだけど、一度ゲームが始まるとそんな様子は一切感じさせず、アグレッシブなヒーローで暴れまわるんだ。
彼は{invoker}とか{timber}というような、高いスキルを必要とするけど高い移動性能を持つヒーローを得意としてるんだけど、そういう彼の存在そのものが相手チームの心を不安にさせているみたい。そんな彼にスイッチが入れば、OGはどんな時でも簡単に勝っちゃうよね。
あと追記だけど、彼はこの前9kに初めて到達したプレイヤーとしてもてはやされたけど、今はリーダーボードに載ってないよ。(おそらくRankedMatchmakingを一定期間回してないとLeaderboardから消える仕様のため)まあ、大した話ではないけどね。

3.MoonMeander
MoonMeanderは、以前はHoNで強かったからうぬぼれていると思われていたけども、この2年間でDota2のメジャー大会チャンピオンになってうぬぼれている奴へと変貌したよ。彼は熱意とOfflanerとしての専門性を買われて、TI5で9~12位だったcompLexityから出て、Flyと一緒にヨーロッパシーンに殴り込みにきた。Moonはイニシエートがとてもうまくて、Chronosphere(FacelessVoid)やRavage(Tidehunter)、FlamingLasso(Batrider)といったヒーローが得意。チームに必要なイニシエートをきっちりこなしてくれる。
You don’t get to tree-bag and do the backstroke outside of the enemy’s spawn by being a three dollar steak from SafeWay, after all.(わかんない)

4.Cr1t-
Cr1t-は4番Supportというポジションをチームメンバーの信頼のもとで実行し、パッチに適応しながらチーム構成の大きな土台となるべくがんばっている。戦闘中に{io}のRelocateや{tusk}のSnowballで味方を助けたりする一方で、{earth}で敵に強烈なスタンを当てて集団戦を始めたりと、彼はなんでもこなしている。今年のESL Frankfurtでは突然Riki Carryをしはじめたのはみんなも覚えてるよね。彼はOGにとってかけがえのないベテランプレイヤーで、彼自身にとっても本領を発揮できる場所を見つけたんだ。

5.Fly
チームをまとめ完成させるにはSupportの役割が重要であるというのは、プロDota2界では一般的なことであるが、OGを取りまとめるのはこの男Flyだ。彼が注意深い守備的サポートプレイヤーであるからこそ、これまで彼が所属してきたチームはどこも安心してプレイすることができた。{vs}のNether Swap、{dazzle}のShallow Grave、{phoenix}のSun Rayといった味方を守るスキルが、勝利の糸をOG側に手繰り寄せている。Dota界の頂点へと上り詰めるOGにとって、Flyの存在は、肩で世界を支えるアトラスのようである。5番Supportというのは何かと蔑ろにされがちだが、彼はほとんどお金を手に入れなくてもきっちり仕事をこなしている。

今回の翻訳にあたって、キーボードでポチポチするのに4~5時間かかったのでちょっと大変だなと思い、チーム紹介は残り2チームにさせていただきます。
予定ではWingsとLiquidですが、ほかに翻訳してほしいチームがあればぜひコメント欄にてお書きください。

それと、訳出で「ここ誤訳じゃない?」と思う部分がありましたらお知らせください。

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コメント一覧

新規のコメントはこちらから

  1. das'el

    最近プロシーンの試合を見ることにハマった新参ですが是非ともNaviの紹介を見てみたいです!

  2. Anon

    今こうして記事を読むと、Miracle-、N0tail、Cr1t-、MoonMeanderが自分の力を発揮できたのはFlyが世界最強のポジション5のお陰だったことがわかる。

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