Supportの基本の動き、そして変則的な動きを学びました。ある程度のレベルまでは、この基本と変則を成功させれば勝つことができるでしょう。
しかし、ある程度のレベルの敵になってくると、Supportが動いてギャンクを行ってくるようになります。もしくはRoaming(ローミング)というギャンク専門のSupportも現れます。ギャンクをされ続けると、敵がどんどんお金と経験値を手に入れてどうしようもなくなってしまいます。
そこで、今回は敵のギャンクに対応するための2つの方法として、「寄り」と「TPヘルプ」について解説します。
敵が強くなってくると、序盤から敵がギャンクに動いてきます。その敵の動きを、例えば川に置いてあるワードで察知できることがあるでしょう。
これまでなら、「敵のSupportがこっちに向かっていったよ~」と味方に報告するだけだったかもしれません。その報告を受けて、味方のCarryはファームをいったん止めてタワー付近まで下がったりしていたのではないでしょうか。
しかし、この状況はあまり良くありません。敵のSupportのギャンクが成功してしまうという最悪の状況は避けられたものの、敵のSupportがワードの視界内に映るだけで味方のCarryがファームをそのつど止めなくてはならなくなるからです。
そこで、敵のSupportが移動した方向に自身も移動しておく「寄り」が大切になってきます。敵が移動して数が増えている場所にあらかじめ寄っておくことで、ギャンクされてもすぐに返せる状況を作り出すことができます。「寄り」によって、味方のCarryはファームの手を止めることなく敵のギャンクを回避もしくは撥ね返すことができるのです。
これはギャンクだけでなく、ルーンの確保についても同じことがいえるでしょう。敵のSupportがルーン側に寄ってきているのが分かっているのなら、味方のMidに合わせてルーン確保に向かえば敵Supportをキルすることができます。
敵が多いところに集まっておく「寄り」ですが、敵がSmoke等でギャンクしてきていたり、視界の無いところから突然現れてギャンクをしかけてくることがあります。その場合には、{tp}を使って大至急かけつけて味方を助けなくてはなりません。
{tp}を使って到着したらすぐにスキルを使って味方を助けます。味方を助けられなかったとしても、敵はギャンクのためにスキルを使い切っていることが多いため、キルのトレードに持っていくことができるはずです。
{tp}を使って間に合うかどうかの判断はなかなか難しく、最悪の場合だと助けに行ったら自分も倒されてしまうなんて事もあります。これに関してはとにかく経験を積むしかないので、まずは常にミニマップを意識しておき味方がギャンクされているようなら最速でTPヘルプをする習慣をつけておきましょう。
TPヘルプに慣れてくると、テレポートすると逆に自分が倒されてしまう状況がつかめてくるかと思います。「これは俺が死んじゃうな」と思ったら、ストップキー(初期設定はSキー)で{tp}の詠唱を中断しましょう。
序盤Support概論は第5回の今回で終わりです。序盤のSupportがすべきことをすべて書いたつもりです。試合が終わったあとの反省で「ここはこうしたほうがよかったな」「こうすればよかったのか」と役立てていただければ幸いです。
次回は中盤~終盤Support概論です。集団戦での立ち回りやアイテム選択について解説します。